KOF02UM-Nameless-2

難得試著翻譯~po來紀念一下~
02UM中唯一的原創角色Nameless無名兄~
真是帥氣度滿點的傢伙啊~(黑傑克再世)


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KOF02UM-Nameless-1

 


◎出生◎


 K’を超える強化人間の開発を目的として、秘密結社ネスツが生み出したK’の遺伝子
(タイプK’ゲノム)を持つ9999番目の実験体。コードネームはЖ′。「K’チルドレン
」と呼ばれる同様の実験体は数百体を数えたが、そのいずれもが失敗作であり、最後ま
で生き残ったのは彼ただひとりだった。

為了開發出超越K'的強化人類,
祕密組織NESTST生產了具有K'遺傳因子的9999個實驗體,
代號是Ж′(音讀zhe,日語為jei)。
雖然以「K' children」來稱呼,但幾乎都是失敗作,
最後存活下來的只有Nameless一個人而已。

 また、この計画は、ネスツが大々的に推し進めていた『プロジェクトK』の副産物的
なポジションにあり、組織内では『プロジェクトЖ(ジェー)』と呼ばれていた。※「
Ж(ジェー)」はKを背中合わせにした物を示す。

另外,這個計畫是在主要推動的「Project K'」下的副產物,
在組織內以「Project Ж′」來稱呼。
這個Ж(jei)代表與K背靠背的意思。
◎出会い◎(相遇)

 ダイモス内の無菌ラボで生み出されたネームレス(コードネームЖ′)は、ほかの実
験体たちとともに過酷な日々を送っていた。毎日のように繰り返される改造、調整、そ
して実験の中で、“兄弟”たちは次々に命を落としていく。彼らにネスツに対する忠誠
心などなく、あるのはただネスツへの畏怖と、この情況から抜け出すことはできないと
いう絶望感だけだった。

在戴摩斯的無菌實驗室中出生的Nameless(代號Ж′)是,
在無數的實驗體中熬過了慘無人道的日子而存活下來的。
每天不斷的重覆進行改造、調整,
而在實驗過程中,"兄弟"們也一個皆一個的喪命。
他們並沒有對NESTS的忠誠心,
有的僅止是對NESTS的恐懼,
以及對無法從現況脫逃的絕望感而已。

 次に死ぬのは自分なのではないかという恐怖と苛立ちにさいなまれ、次第に生きるこ
とに対して投げやりになっていくネームレス。そんなある日、戦闘データを採取するた
めの模擬戦で負傷したネームレスは、ダイモスの救護班ではたらくひとりの少女と出会
った。

在說不定下個送命的就會是自己的這種恐怖與氣惱感中,
Nameless也漸漸地喪失了活下去的的念頭
而在某天、在收集戰鬥資料的模擬戰中負傷的Nameless,
與戴摩斯救護班的一個少女相遇了。

 極秘プロジェクトの産物であるネームレスにはつねに何らかの形で監視がついており1
、ラボの人間以外と直接会話することを禁じられていたため、少女と話すことはできな
かったが、透き通るようにはかなげな、イゾルデという名のその少女との出会いによっ
て、ネームレスは初めて、自分の胸のうちに希望がきざしてくるのを感じた。
作為極祕計畫下的產物,Nameless何時都被監視著,
並禁止與實驗室以外的人直接對話,
雖然不能與少女說話,
透過窗子與這名名叫伊蘇羅蒂(Isolde)的少女碰面,
Nameless有生以來第一次感覺到心中萌生了希望。

 これまではいつ死んでもかまわない、むしろ死んでしまえばどんなに楽かとさえ思っ
ていたのに、イゾルデとの出会いはそんなネームレスの生死感を180度変えてしまった
。生きてさえいれば、また彼女と会うことができるかもしれない──その一念だけで、
ネームレスは過酷な日々に耐え抜いたのである。
 しかし、この時のネームレスはまだ、これがネスツによって仕組まれた出会いだった
ということを知らなかった。

一直以來總覺得死了也無所謂,說不定早點死一死更能樂得輕鬆的想法,
在與伊蘇羅蒂相遇之後,Nameless的生死觀有了180度的變化。
如果活下去,或許還能再與這名少女見面-憑著這個信念,
Nameless在殘酷的日子中捱了下來。
然而,這個時候Nameless還不知道,
這相遇也是NESTS所精心設計的。

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移植実験◎

 実験体たちの数が当初の10分の1にまで減った頃、プロジェクトは次の段階に移行し
た。すなわち、タイプK’ゲノムを持つ彼らに、“草薙の炎”を生み出すための因子と
して、京の遺伝子(プロトKゲノム)を移植する実験が始まったのである。
 結果的に『プロジェクトK』の唯一の成功例といえるK’でさえ、“草薙の炎”を完全
に再現することはできなかった。『プロジェクトЖ』が目指していたのは、さまざまな
強化手術をほどこされたK’と同レベルの肉体で、草薙京の炎を使用させることだった。

在實驗體數減到了當初的十分之一時,計畫開始邁入下一個階段。
擁有K基因的他們,開始進行能使出"草薙之炎"的"京遺傳因子"移植實驗。
之前「Project K'」中除了K'是成功移植的唯一例子,
組織就無法讓"草薙之火"再現。
「プロジェクトЖ」的目的就是透過強化手術來取得與K'相同級數的肉體,
使其可以使用草薙京的火焰。

 だが、プロトKゲノムを移植された実験体たちは、“草薙の炎”に対する拒否反応を
起こしたためか、制御不能におちいったみずからの炎に焼き尽くされ、ことごとく死ん
でいった。ただひとりネームレスだけが、強靭な意志の力で炎の暴走を抑えることに成
功したが、それもかろうじて焼け死なずにすんだというだけのことで、とても炎をコン
トロールして闘えるというようなレベルではなかった。

然而,移植了K基因的實驗體們,
產生了對"草薙之炎"的抗拒反應,
並被不受控制的火焰燃燒怠盡至死。
只有Nameless一個人,以強韌的意志力抑制了火焰的暴走,
不過也僅止是自身不會被火焰給燒死的程度,
要說能操作火焰來進行戰鬥是辦不到的。


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◎安息◎

 結局、ネームレスひとりを残してすべてのK’チルドレンは死亡。これによって『プ
ロジェクトЖ』は失敗に終わり、いずれネームレスも処分されてすべてに幕が降ろされ
ると思われた。

最後,除了Nameless以外的「K Children」都死了。
因此「Project Ж」以失敗告終。
在最後將Nameless處理掉的話一切就結束了。

 だが、なぜかネスツ上層部はプロジェクト継続を決定し、全身にひどい火傷を負った
ネームレスも、右腕を凍結封印された上で集中治療室へと送られた。その看護をまかさ
れたのは、かつてネームレスが出会った、あの新雪のような髪を持つ少女だった。

然而,不知為何NESTS的高層決定讓計畫繼續進行,
全身被火燒傷的Nameless,右腕被凍結封印,
送到了集中治療室。
而做為看護的,就是那個Nameless之前相遇的,
那個有著如白雪般頭髮的少女。

 再会を果たしたからといって、ふたりの間で何かが劇的に変わったわけではない。相
変わらずネームレスには監視がついていたし、もともと口数の多いたちではなかったた
め、自分の世話をしてくれる少女と話し込むようなことはなかった。だが、それでもネ
ームレスにとっては、過酷な実験や苦痛とは縁遠いおだやかな日々をイゾルデのそばで1
すごすことが、なによりのしあわせに思えた。

雖然再次碰面了,兩人之間並沒有產生什麼變化。
Nameless一如往常的受到監視,
不能與照顧自己的少女說話。
但是能遠離酷刑般的實驗與苦痛的日子,
還有伊蘇羅蒂在一旁陪伴著自己,
Nameless已經感到無比的幸福了。

 端的にいえば、ネームレスはイゾルデに恋をしていた。そしてネームレスは、イゾル
デもまた自分を憎からず思っていてくれると、うぬぼれではなくそう確信していた。

直接地說,Nameless愛上伊蘇羅蒂了。
而Nameless在心中也認定伊蘇羅蒂對他也是抱持著好感的。


◎ふたたび(再度)

 火傷が癒え、自力で動くことが可能になったネームレスは、ふたたびラボに戻らなく
てはならなかった。一度手に入れた安息の日々を手放すことは、ネームレスにとっては
身を切られるよりつらいことだった。病室をあとにする時、自分を見送ってくれたイゾ
ルデの哀しげな表情は、今もネームレスの脳裏に焼きついている。
 そんな彼の胸のうちを見透かしたように、ラボの人間はネームレスに告げた。
火傷痊癒之後,已經可以自己行動的Nameless,
不得不將再次回到實驗室去。
對於將再次失去這段美好時光,Nameless心中感到無比的痛苦。
即將離開病房時,目送自己離開的伊蘇羅蒂哀傷的表情,
到現在仍深深烙印在Nameless的腦海中。

 プロジェクトはまだ進行中であり、現在、草薙の炎を制御するためのネームレス専用
のカスタムグローブが開発中である。もしこのグローブを使いこなし、組織に大きく貢
献することができれば、組織はネームレスを実験体としてではなく、下級幹部のひとり
として迎える用意がある。下級とはいえ幹部ともなれば、不快な実験や改造、監視など
からも完全に解放され、それなりの待遇も保証される。もちろん、基地内を自由に移動
することもできるし、もしそれを望むのなら、あの少女を名目上の部下として、つねに
そばに置いておくことも許されるだろう──。

計畫仍在繼續進行中,
現在正在開發著能控制住草薙之炎的Nameless專用特製手套。
若是這個手套能夠使用,並能對組織有巨大貢獻的話,
組織有著不再將Nameless視為是實驗體而讓他成為下級幹部的打算。
若一旦能成為下級幹部,
NESTS也向他保證了會將那些令人不快的實驗及改造及監視將完全撤除.
當然,也就可以在基地內自由行動。
如果希望的話,也可以讓那名少女成為自己的屬下,
也會允許將她留在身邊。

 それを聞いたネームレスは、進んで過酷な日々に舞い戻ることを決意した。リハビリ
というにはハードすぎる、弱った肉体をもとに戻すための1日16時間のトレーニング、
“草薙の炎”に対する拒否反応を少しでも軽減するための改造手術、そしてデータ採取
のための実戦テスト。
 しかしネームレスは、ただひたすらにイゾルデとすごす日々だけを夢見てそれに耐えた。

聽到這番話的Nameless,高興的決定回去繼續進行那痛苦的實驗。
大病初癒後原本的一切似乎變得更難過了,
虛弱的身體需進行每日16小時的訓練,
進行減少草薙之炎抗拒反應的改造手術,
還有為了收集戰鬥資料的的實戰測試。
但是對Nameless而言,想到能再見到日思夜想的伊蘇羅蒂,
就覺得這一切都可以忍耐了。



◎カスタムゴロ-ブ(特製手套)

 ネームレスの肉体が、移植実験前をしのぐレベルで完成しつつあった頃、かねてより
開発中だったカスタムグローブが彼のもとへ届けられる。青白い輝きを放つそのグロー
ブは、ある種の擬似生命体ともいうべきものであり、装着者であるネームレスの意志を
増幅し、暴走状態にある炎をほぼ完璧に押さえ込むことを可能とするものだった。
在即將完成進行的移植實驗之際,
開發中的特製手套送到了Nameless手上。
閃著藍白色光輝的手套,有著擬似生命體般的東西,
可隨著Nameless的意志來增強威力,
也能夠完美壓制住變成暴走狀態的火焰。

 さっそく凍結封印されていたネームレスの右腕が解凍され、代わりにグローブが装着
されたが、移植実験の時の惨劇が繰り返されることはなく、グローブはネームレスの強
靭な意志をよく助けて炎を押さえ込むことに成功していた。

很快地原本被凍結封印的右腕解凍了,
並裝配上了特製手套,
沒有再發生之前移植實驗時的慘劇,
手套在Nameless的強韌意志之下成功的控制住了火焰。
 これによって、草薙京やK’とは違った形ではあるが、ネームレスもまた強力な炎を
みずからの武器として使いこなすことが可能となった。また、擬似生命体であるグロー
ブは、ある程度自由に変形する能力を持っており、これを接近戦用の武器として炎とと
もに併用するという、ネームレスならではの戦闘スタイルがここに確立した。
除此之外,與草薙京和K'的火焰形態不同,
Nameless的火焰更有著能夠從從尖端放出武器的能力。
另外,具有擬似生命體的手套,亦具有能一定程度變形的能力。
如此一來Nameless近戰武器與火焰並用的戰鬥型態也就此確立了。

 身につけた瞬間からまるで自分の身体の一部であるかのようによく馴染むグローブに
、ネームレスは歓喜した。このあらたな“腕”さえあれば自分は何でもできる。もう一
度あの少女との日々を手に入れるためなら、どんな困難な任務でも遂行できる──。 
その思いの強さが、ネームレスをさらに強くしていった。
對於在穿戴上身的瞬間就變成了身體一部分的這個非常合適的手套,
Nameless相當喜歡,感覺有了這樣的手腕之後似乎自己什麼都可以辦到。
為了能有再次見到那個少女的一天,不管怎樣困難的任務都能達成-
抱著這樣想法的Nameless想變強。
Nameless的確變得更強了。

KOF02UM-Nameless-3

◎脫走者

 グローブを使ったテストがすむと、ネームレスは生まれ育ったダイモスを離れ、自然
な重力が支配する地球へと送り込まれた。性能実験を兼ねた実戦的な任務に就くためで
ある。破壊工作や要人暗殺といった、非人道的な任務ばかりだったが、少女と触れ合う
ことによってネームレスの感情に変化が見られた。今まで平然と人を殺してきた彼だが
、最近は相手の急所を外すなど、この辺はネスツも誤算だったと言えるだろう。

在特製手套的使用測試完成之後,
Nameless離開了出生長大的戴摩斯,
被送回了有著自然重力的地球。
開始進行兼有性能實驗意義的實戰性任務。
破壞工作、要人暗殺,
雖然努力地完成了種種非人道的任務,
然而為了與少女再見一面的Nameless出現了感情上的變化。
原本能夠面不改色殺人的他如今往往會對敵人手下留情,
在這方面是NESTS所始料未及的。


 そんなある日、ネームレスにあらたな任務が下される。ネスツの基地から脱走した科
学者の抹殺という、さして珍しくもない任務だったが、ネームレスにとっては自分の評
価をさらに高めるチャンスのひとつだった。ネームレスは上層部の期待に見事に応え、
いずこかの公的機関と接触する前に脱走者を補足し、追い詰めることに成功した。
而在那一天,Nameless接到了新的任務。
抹殺從NESTS基地逃走的科學家,
這是少有能讓Nameless提高自身在組織中評價的機會。
而Nanmeless也不負組織的期待,
在脫逃者與政府機關接觸之前成功攔截了他。


 その脱走者は、ダイモスのラボでプロジェクトに関わっていた科学者のひとりだった
。男はネームレスに、見逃してもらうのと引き換えに、ネームレスの知らない真実を教
えてやると持ちかけてきた。ネームレスの任務はこの男の抹殺であったが、男があの少
女に関することだと口にしたため、ネームレスもひと通り話を聞いてみる気になった。
這個脫逃者,是與戴摩斯實驗室相關的科學家。
這個男人想以Nameless所不知道的事實真相來做為放他一馬的交換。
雖然收到了抹殺這個男人的任務,
但為了從這個男人口中得知關於少女的消息,
Nameless決定聽聽這男人要說的事情。



KOF02UM-Nameless-5

◎男の話

 男によれば、すべては最初から仕組まれていたのだという。
 ネームレスが大怪我を負い、その治療のために送られた治療室であの少女と出会った
ことも。ネームレスがイゾルデに恋をし、それがささえとなって過酷な移植実験に耐え
抜いたことも。ネームレスとイゾルデがたがいに惹かれ合い、別れがたい無二の存在だ
と思うようになったことも。
男人說道,一切得從最初的事件說起。
Nameless當時受傷並不是意外,
而與當時被送去治療室負責治療的那個少女相遇也不是意外。
讓Nemeless愛上伊索迪魯如此,並因此而能承受得住殘酷的移植實驗也是如此。
讓Nameless與伊蘇羅蒂彼此互相吸引,變成無法取代的存在也是。


そして、真実を知らないネームレスが、イゾルデのためにネスツの忠実な駒となった
ことも。──そのすべてが、『プロジェクトЖ』の一環として、最初から仕組まれてい
たことだったのだと、男は告白した。

如此一來,不知實情的Nameless就會為了伊蘇羅蒂成為組織忠犬。
──這些全部都是「Project Ж」計畫的一環,
從最初的事件開始就是,男子向Nameless坦白了。

 ネームレスには、男が何をいっているのかすぐには理解できなかった。
だが、徐々にその意味を理解し、そして、自分がただの道化でしかなかったことを理
解した。

Nameless,對於男子所說的話代表什麼意思並不能夠立刻就理解。
然而,慢慢地,他理解了其中的意涵,
理解了自己只是一個被操弄著的小丑。

 要するにネスツは、ネームレスの潜在能力を引き出すために、彼をあのイゾルデと引
き合わせたのだった。ふたりが偶然だと思っていた出会いは、本当はネスツによって演
出されたものだった。

NESTS所要的,就是把Nameless的潛在能力給引發出來,
所以故意湊合了他和伊蘇羅蒂。
以為兩人是偶然的相遇,
事實上根本是NESTS所搬演的劇碼。

 イゾルデとふたたび会うためにネームレスが限界を超えた耐久力を発揮するであろう
ことも、彼女をエサにすればどんな任務にも進んでおもむくであろうことも、すべてを
見越した上でネスツがやったことだった。現にこうしてネームレスは、上からいわれる
ままに数々の任務をこなしてきている。
為了能與伊蘇羅蒂再會而超越自身的極界、發揮出強大的耐力的Nameless,
為了少女怎樣的任務都會努力達成,
這些全部都是NESTS期望的結果。
就算是現在Nameless仍有多項任務在身。

 だが、それだけならネームレスも、ここまでの怒りと絶望にさいなまれることはなか
っただろう。何よりもネームレスにとって衝撃的だったのは、彼が求めるあの少女が、
すでにこの世にはいないということだった。

然而,如果只是如此,也不會讓Nameless這樣的憤怒與絕望。
對Nameless來說,最大的衝擊是,
他所追求的這個少女,事實上已經不在人世了。

 イゾルデは、やはりプロジェクトの一環として生み出された実験体だった。本人にそ
の自覚はなく、戦闘力もまた皆無だったが、そのベースとなっていたのはアンチK’で
ある。イゾルデはアンチK’の氷をあやつる因子を埋め込まれていた。氷をあやつる─
─すなわち暴走する炎を抑える因子を育てるためだけに、イゾルデは試験管の中で生ま
れた。

伊蘇羅蒂,只是為了計畫的一環所製造出來的實驗體。
本人並不知情,也不具有戰鬥力。
其基底是使用了Anti K'。
伊蘇羅蒂被植入了Ante K'系列操縱冰的因子─
只是為了培育能拿來抑制暴走火焰的因子而已。
伊蘇羅蒂是在試管中誕生的。

 そしてイゾルデは真相を何ひとつ知らされることもなく、救護班の人間としてネーム
レスに出会い、惹かれ合った。すべては彼女の中の因子とネームレスとの融和性を高め
るためだった。 ネームレスがラボに戻ったあと、イゾルデはその体内で育てていた因
子を取り出されて死んだ。

接著伊蘇羅蒂在完全不知事實真相的情況下,
在救護班與Nameless相遇、互相吸引,
全部只是為了在少女體內培育出對Nameless融和性高的因子。
在Nameless回到了實驗室之後,
為了取出體內培育的因子,伊蘇羅蒂死了。

 取り出された因子を埋め込まれて完成したのが、ネームレスが装着しているカスタム
グローブだった。彼の腕によく馴染むのも当たり前である。なぜならそれは、イゾルデ
の命を使って生み出されたあらたな命、彼女の分身ともいうべき擬似生命体なのだから。

取出後的因子被裝載到Nameless的特製手套之中。
所以Nameless的手腕才會跟他的相性如此相合。
要說為什麼的話,這個擬似生命體,是以伊蘇羅蒂的生命所換來的新生命,
就像少女的分身一樣。

KOF02UM-Nameless-4


◎叛意

 すべてを聞き出したあと、ネームレスは男を見逃し、そして何ごともなかったかのよ
うに基地に舞い戻った。
 男の告白を頭からすべて信じたわけではないし、かといって全否定しているわけでも
ない。ただ、ネームレスの中に、拭い去りがたいネスツへの疑惑が生じたことは確かだ
った。

在聽他說完全部的事情之後,Nameless讓男子逃走了,
然後就像什麼事都沒發生一樣回到了基地。
對男子所說的話並沒有全盤相信,但也沒有全盤否定。
只是在Nameless心中,
對NESTS的所作所為確實開始產生了懷疑。

 いわれてみれば、思い当たることはいくつもある。このグローブを装着した時の一体
感や安心感は、そこにイゾルデの命が息づいているのだと考えれば妙に納得がいくし、
ネームレスがどんなに目覚ましい活躍を見せても上層部がいっこうにあの約束を守って
くれる気配がないのは、すでにイゾルデがいないからなのかもしれない。だがそれを信
じることは出来ない。
 いずれにしろ、真実を突き止めなければならない。

能感覺到那個男子所說的似乎是真有其事。
在穿戴上特製手套時所感到的一體感及安心感,
似乎可以微妙地感覺到伊蘇羅蒂生命的呼吸。
還有就算Nameless表現的如何活躍也不見高層實踐之前所立下的承諾。
種種跡象看來似乎伊蘇羅蒂是真的已經不在了也說不定。
然而Nameless無法讓自己相信這個事實。
不管用什麼手段,也非找出事實的真相不可。
 
KOF02UM-Nameless-6




◎開幕

 あの日から、ネームレスは自分の周囲を注意深く観察するようになった。工作員とし
て行動するようになって以来、以前のようなきつい監視はつかなくなかったが、それで
も何者かの視線を感じるような気がする。やはり自分はネスツの大きなてのひらの上で
転がされているモルモットなのかもしれないと思うと、ネームレスは以前にも増して寡
黙になり、彼の生み出す炎もまた、鬱積した思いのぶんだけ強くなっていった。
從那一天起,Nameless開始仔細的觀察起自己的周圍。
與工作人員一起行動之後,
雖然不再像以前一樣行動被監視,
但仍能感覺得到似乎被什麼人的視線所注視著。
想著自己果然真的只是在NESTS這個巨大滾輪上奔跑的土撥鼠也說不定。
Nameless比起以前變得更加沈默寡言了。
他使出的火焰也由於他鬱積的想法而變得更為強大。

 ことの真相を掴めぬまま時はすぎ、人知れず煩悶を続けていたネームレスのもとに、
重要な任務が回ってくる。

時光在尚未釐清事情的真相的情況下不斷逝去,暗地裡持繼煩悶著的Nameless的
眼前又有了重要的任務來臨。

 KOFに参戦し、裏切り者たちを始末せよ──。
 ネームレスはここで強気な賭けに出た。
 もし今回の任務を無事に成し遂げたのなら、棚上げになっていたあの約束を果たして
もらう。その確約を得られなければ命令違反に問われようとも参戦はしない。一工作員
の身でそんな要求を上に突きつけることがどれほど分不相応なことか、ネームレスにも
よく判っていたが、これはネスツの反応を見るにはいい機会でもあった。

參加KOF,將組織的背叛者們收拾掉。
Nameless在此投身到一個對自己不利的賭局。
要是順利完成這次任務的話,就讓NESTS高層把先前那個不予重視的約定給實現。
如果無法得到保證的話,就算因違反命令被問罪也堅決不參戰。
以一介工作員的身分對上位者提出這樣的要求是多麼的不合於自己的身分,Nameless
自身也非常了解,但是,這也是個可以觀察NESTS的反應的好機會。

 しかし上層部は、拍子抜けするほどあっさりとネームレスの要求を呑んだ。
 ひょっとすると、あの裏切り者のいっていたことはすべてでたらめで、本当はイゾル
デもデイモスで元気にしているのではないか──ネームレスの脳裏に、一瞬、そんな考
えがよぎったが、そう断定するにはまだ早すぎる。
然而高層,卻接受了Nameless所提出的要求。
這麼一來,是不是那個背叛者所說的全部是謊話,
真正的伊蘇羅蒂其實在戴摩斯活得好好的呢?
──Nameless的腦中,一瞬之間如此想著,
不,要下定論還太早了。


 上層部に自分の意見が通ったことで、ネームレスはKOFに参戦することが決まった。
 グローブをいとおしげに磨きながら、ネームレスは思う。
 今度の任務を無事にやり遂げたとして──もしネスツがイゾルデと引き合わせてくれ
るのなら、自分は一生ネスツの飼い犬でかまわない。

既然高層同意了自己的意見,Nameless也決定參加KOF。
輕撫著特製手套,Nameless在思考著。
今次任務順利完成之後,若是NESTS依照約定交出了伊蘇羅蒂,
那就算自己一生都當NESTS所養的忠犬那也無所謂。

 だが、もしネスツが何かしらの理由をつけて彼女と会わせてくれるのを拒んだとした
ら、万難を排してでも彼女を捜し出し、彼女を連れてネスツから逃げ出そう。
 そしてもし、あの裏切り者がいっていた通り、すでにイゾルデがこの世の人ではなく
、自分が騙され続けていたのだとしたら、その時は絶対にネスツを滅ぼさずにはおかない。 

但是,若是NESTS又找了種種理由拒絕自己與少女再會的話,
就算排除萬難也要將少女給找出來,
並帶著少女逃離NESTS。
還有,假使真如那個叛逃者所說的,
伊蘇羅蒂已經不在人世,而組織竟還來繼續欺騙自己,
到那個時候,若不將NESTS給徹底毀滅絕不善罷甘休。

  自分が任務に失敗するということを、ネームレスは微塵も考えなかった。
對於自己任務失敗這種事,Nameless連一點兒都沒有去考慮。




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Nameless的人設背景意外的長~
他算是K9999的轉世,K9999因為版權的問題只能永遠說掰掰了~
下圖為招式中出現的伊蘇羅蒂(根本就是KULA啊~)

Isolode-3.jpg

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